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合宿レポート その2
 さて、合宿レポート続編です。

 全員が天体観測所へ行ったところで携帯電話をチェック。すると、後から参加する卒塾生の一人から着信が。
《いつの間に》

 あまりにも忙しくて気が付きませんでした。彼らは仕事で忙しいのに、わざわざ顔を出しに来てくれるのです。ついでに、翌日にはずせない予定があって途中で帰らないといけない卒塾生一人と新中3生を一人送ってくれる手はずになっています。

 施設入り口にある受付所の前に向かいます。何せ田舎ですから、私の携帯の電波が入るのはその周辺だけです。折り返し電話を入れると、「高速を降りたところなのでもうすぐ着きます」とのこと。施設入り口で待っているからと伝え、入り口に掛かる橋を渡る。

 道路を隔てた向かい側はお寺の参道になっていて、木が鬱蒼と生い茂り、数歩踏み込んだだけでもう真っ暗闇です。入口脇のジュースの自動販売機がやけに明るく見えます。その裏に回って夜空を見上げると、頭上に北斗七星が瞬いています。
《きっと天体観測は大成功だろうな》

 しかし、冷えます。待っている間、体を動かしていないと震えるくらいです。
《こりゃ肝試しは恐いだろうけど、おどかす方が寒くて大変だわ》
などと考えていると、ようやく卒塾生二人が到着。

 一人はスーツにハーフコートという出で立ち。仕事帰りにそのまま駆けつけくれたのです。彼は5年間で大学・大学院を卒業し、公認会計士試験を現役一発合格したというすごい男です。
 もう一人は、家業である行政書士を継ぐため、父親の仕事を手伝いながら猛勉強中・・・なのですが、昨年、体を壊してから入退院を繰り返していて、マスクが手放せないという状態にも関わらず、わざわざ足を運んでくれたのです。これまた年不相応に自制の効いたとても立派な男です。

 二人とも我が教え子ながら尊敬できる人間で、頼もしい限りです。今の塾生達にも是非彼らを見習って欲しいと思いながら、彼らを宿舎まで案内したところで、ふと時計を見ると、もう7時半を回っています。
《そろそろ弁当を取りに行かねば》

 うどんは昼御飯の予定だったので、晩飯用に弁当を大盛りで20人分予約してあったのです。どっちみち、うどんだけじゃ絶対に夜にお腹が空くに決まってますから。予約は8時です。

 まだ誰も天体観測から帰って来ていないようだし、一緒に行くかと言うことで、卒業生の車で再び駅前へ。教え子の運転で乗せてもらうのはちょっとした喜びでした。自分の命を委ねてる感じがとても心地良かったです。この運転なら現役塾生を送らせるのも全く問題ないなと安心しました。

 弁当を持ち帰ると、病み上がりの彼が寒いと言うので、用意して来た犬の着ぐるみを着てもらいました。25歳になって何の抵抗もなく着れるところが、うちの卒塾生ですね。

弁当を各棟に配布しながら様子を伺うと、どの棟も盛り上がっていて楽しそうです。ほっと胸をなでおろすも、今度は肝試しコースの下見です。

 手伝ってもらう予定の他の卒塾生一人と数週間前の下見に参加していない新高1一人を伴って現地へ向かいます。施設入口を出て数百メートルのところに神社があるのですが、背後に砂防ダムを控えた小山の上にある、立派な社を持つ神社です。

20100417_01Torii.jpg

《えっ!?》
 
 参道入口の鳥居まで来て驚きました。数週間前の下見のときは昼間に来たのですが、150mほどの参道脇には街頭があって、夜にはそれが点灯するものと思っていたのに、ついてない。文字通り、真っ暗なのです。足元も見えないくらい。

 携帯電話の明かりを頼りに進みますが、何にも見えません。
《こりゃ、まいったな》
 連れて来た二人もただ一言「恐っ」
《これだけ場所が恐いと、おどかす方が本気でやるとちょっと恐すぎるかもしれない》

 新高1の待つ棟に引き返すと、おどかし方の小変更を指示し、配置につくように言う。
着替えを済ませた高1は、皆やる気満々で神社へ。

 10分後、携帯に配置に着いたと連絡が入る。
 私の役目は、新中3生を二人一組で施設入口の橋まで誘導し、その間に怪談を聞かせること。
 二人組を作らせるのにもペアになる相手を巡ってもめるもめる。
 結局、こちらで誰が組むか指示をして連れて行くことに。

20100417_02Kimodameshi.jpg

 一組目を見送り、橋のところで戻って来るのを待つ。無事帰還した中3女子二人は「先生の話が一番恐かった」と。高1のおどかし方が全然恐くなかったみたいです。
《高1、もうちょい頑張ってくれないと》

 そこで、二組目はかなり恐がりの女子二人の組み合わせにすることに。私が二人の手をひっぱって行かないと歩が進まないくらいです。
《これはうまく行きそう》

 見送ってしばらくすると、遠くで悲鳴が。
《この組は大成功だな》

 戻って来た二人は、前の組の女子を殴ってやらないと、なんて言ってます。前の組の二人は「全然、恐くなかった」って言ってたからですね。

 さて、二組目で組み合わせを変更したので、中3男子二人が余ってます。おかげで二組目はうまく行ったわけですが、また残ったこの男二人が空気が読めない奴らなんです。

 卒塾生の女性二人に付き合ってもらい、「ちゃんと先輩をエスコートしなさい」と言ってるのに、最初の一人は連れて行く道中、まったく関係ないことをベラベラしゃべり続けてます。おかげで、結局は怪談をする雰囲気にすらならず。ついて来てくれた卒塾生女子は「先生、大変ですね」と同情してくれてますが、本人はそんなこととは露知らず、能天気なことしゃべってます。
《やれやれ》

 二人目の男子は、連れて行く間中、ガタガタ震えてます。恐いんじゃなくて寒いからです。その証拠に私の怪談を聞いて「なんか、その話聞いたことある」とか言ってます。
《俺が今日考えた話なんだから、知ってるわけないでしょうが》

 Tシャツに薄いジャージしか着てない彼に私の着ているフード付きのロングコートを貸してやりました。その代わり、ここからは一人で行って来いと。

 冷えるうえに上着を奪われた私は、待っている間ちょっとトイレに行って、彼の帰りを待ちました。ところがいつまでたっても帰って来ません。30~40分経った頃、ちょうど中3女子達が通りかかりました。彼が戻って来ないんだと話すと、彼女達は驚いて「もう部屋に居ますよ」と。
《な~に~!》

 なんと彼は私のコートを着たまま何も言わずに宿舎へ帰ってしまっていたのです。おかげで、私はすっかり風邪をひいてしまうハメになるのでした。

つづく
合宿レポート その1
 前回のブログで御報告したように、4月17・18日に新高1企画、新中3対象の合宿に行って参りました。
卒塾生も多数参加しましたが、去年とは違って、新高1が企画実行しました。
先輩達に比べると、正直力不足は否めないという感じでしたが、一生懸命頑張っている姿は、
新中3の塾生にも伝わったのではないかと思いますし、新高1と新中3は交流も深まって良い雰囲気でした。
ハプニングがいくつかありましたが、総じて成功と言えるではないかと思っています。

 以下に時間軸に沿ってレポートしておこうと思います。

初日:4月17日(土) 昼食(夕食?)調理編

 午前10時50分にJR新長田駅に集合、新高1の引率で三田駅へ向かう。

 ところが、JRで火災があり、ダイヤが大幅に乱れたため、到着時刻が約1時間遅れに。
《のっけから予定が・・・》

 午後1時少し前にようやく三田駅北のガストに到着。我々と卒塾生が用意した車3台に分乗して現地(三田市野外活動センター)へ。《道中は細心の注意を》

 午後2時過ぎに全員の輸送が終了、野外ステージで顔合わせを兼ねて、昼食を作るための班分けを発表。
事前に新高1と新中3が話し合って決めていた3班に、卒塾生と我々大人が均等に加わる。
《この班は運命共同体みたいなもの》

 新高1代表Y君からからメニューの発表:作るのは「うどん」。ただし、麺は新高1が打ち、新中3が中心となってダシを作ることに。問題は、どの班がどんなダシを作るか。

新高1の用意したお題は、カレーうどん・肉うどん・味噌煮込みうどん、のいずれかを作ること。
《どれが当たるか冷や冷やもの》

 どの班がどのダシにするかは、班のメンバーで大縄跳びをして飛んだ回数の多かったものから選べることに。
卒業生の中にはダウンする者(25歳)も。《いやはや、彼らも年を取ったもんだ》

20100417_01Nawatobi.jpg

 各班新高1と新中3の代表者2名を連れて駅前のスーパーへ食材とおやつの買出しに。

20100417_02Kaidashi.jpg

 残りのメンバーはバンガロー各棟へ荷物の搬入を担当。

 バンガローは1棟定員5名の計4棟、北から卒塾生男子の棟・新高1の棟(全員男子)、
残りの続きになっている2棟に我々と卒塾生女子と新中3という割り振り。
 《新中3男子は夜に先輩のいずれかの棟で寝る予定》

 買出しは、我々と新高1は基本的に口出しをせず、軍資金5,000円を手に新中3の代表者が担当。
《果たしてどんな食べ物ができるのやら》


 午後3時半過ぎに買出しから現地へ戻り、食器・調理用具の借り出し、いよいよ調理開始。
と、ここでもハプニング。コンロを3つ予約しておいたのだが、管理人から別の施設利用者にも
1基使わせろとのこと。《おいおい話が違うやんかと思いつつも、ここは早い者勝ちということで・・・》

 午後4時前から皆で手分けして作業開始。《みんなお腹空いてるよな。頼むから食えるもの作ってね》

 調理場・流しとコンロ(据え付けの大型のもの)が離れた場所にあるため、走り回って様子を見つつ、
必要最小限の指示を出す。しかし、ここでもハプニングが。新高1が、野菜の皮むき器を用意していないことが判明。
《包丁で剥けるけど、時間掛かるだろうね》

 もっと問題なのは、食器を用意していなかったこと。《君達、麺のことで頭一杯だったでしょ。そんなことだろうと思って、こっちで用意してあるから良いけどさ、せめて麺は失敗しないでね》

 30~40分後、卒塾生のフォローもあり、ようやく作業に流れが生まれて来る。改めて、初参加の新中3を一人一人観察してみる。
《こういう時って、それぞれの持つ問題点がはっきり見えるものなんです。まずは、誰かの指示を待つのではなく、自分にできることを見つけて動けるか。次に、助けが欲しいときに自分から頼めるか。そして、それらの基礎となるコミュニケーション能力。将来仕事をするときに絶対必要なことなんですが、正直OKを出せるのは女子1名だけでした》

 最終的に二班には仕方なくこちらから指示をすることになりました。卒塾生から「先生甘いですよ」と突っ込まれながら。《でも、文字通り背に腹は変えられませんもんね》

 午後5時半過ぎにようやく全ての班のダシが出来上がり。《もう昼飯でなく晩飯です》

 残るは高1の麺作りです。集合前に小麦粉をこねる下準備をしたまでは良かったのですが、切るのに予想以上に時間かかってます。人数が多いので大変ですが、何せ使っている道具は櫻井父からお借りしたプロ仕様です。
《遊んでないでちゃっちゃと片付けろよな》

20100417_03Udon1.jpg

 空いたコンロを使って、大鍋で湯を沸かすところまで、指示を出したところで、またまた大問題が。

 私「麺をあげるザルは?」
 新高1一同「ないです」「忘れたな」「うん・・・ない」
 私「・・・・・・・って、オイ!!」
 新高1「どうしましょ?」

 そこへ管理人が来て、午後7時に予約してた天体観測を6時頃からやると言う。
《そんなむちゃな 》
 何とかお願いして「7時前には」ってことで了承を頂く。

《さあ麺ゆでだ!こうなったら、全員分一気に煮て、箸で湯切りして食器に分けて行くしかないでしょ》

私「菜箸は?」
新高1「・・・」

《それもないんかい!って怒っている暇もなく、割り箸とお玉を二組用意して、これで何とかしろってことで》

20100417_04Udon2.jpg

 午後6時過ぎ、ようやく麺がゆであがります。ところがこれが、というか当然、なかなかすくい上げられないわけで、四苦八苦。何とか人数分を器にもった時には日も暮れかけてます。
「寒むっ」《田舎の夜は冷えるのですよ》

 全員分にダシをよそい分けて、ようやく食事、みな「美味しい!」「うまい!」
《そりゃこんだけ苦労したんだから、美味しいに決まっとります。昼飯抜きだし》

20100417_05Dinner.jpg

 ひとしきり食べたところで、再び管理人登場、曰く「天体観測に早く来い」と。
《まだ7時になってないんだけどな・・・》

 そこで新高1だけ後片付けに残して、卒塾生と新中3は先に行かせることに。
 食器は紙製だし、鍋だけ洗えばOK、楽勝楽勝・・・!?いやちょっと待て
 うどんをゆでた大鍋の底に、細切れになった麺が熱で熔け、大量に沈殿、付着してます。もうデロデロ。
 水の冷たさに堪えながら、手でかき取るのですが、隅っこはどうにもこうにも取れません。
《そろそろ行かないと、天体観測ができなくなるな》

私「食器を返すのは明日の午前10時までだから、一晩水に漬けとこう。明日は、早起き しないとな」
新高1「はい!」 みな喜び勇んで天体観測所へ走り去る。

 《明朝は起こしに行かないと》

 果たして私に睡眠時間が取れるのか?それは次回の講釈で。 ~つづく~


合宿を前に
いよいよ新学期が始まりました。我々にとって、春は、出会いの季節であるとともに、別れの季節でもあります。
新入塾の生徒達との出会い、そして卒業して行く塾生との別れがあります。

今年の中学部の卒業生達は、櫻井のブログで御報告した通り、1名が私立、6名がそれぞれの公立高校に進学します。
正直、もう少し上位の高校に入れてやりたかったと思う気持ちはあります。とりわけ育英の特進に合格していた2名は。
大学進学のことを考えれば私立へ行く方が有利なのですが、二人とも昨今の経済情勢に鑑みて公立高校への進学を選択したようです。本当に親孝行な奴らです。

同じ理由で、今年の中学部卒業生達は全員、高後部に在籍することなく、新風館を去ることになりそうです。我々は塾生達が大学を卒業する年齢に達する時点で獲得しておくべき能力を想定、逆算して教育を組み立てていますので、今年誰も高校部に残らないというのは、本当にとても残念です。

今週末の合宿は、彼らが中心となって企画したもので、彼らにとって新風館最後のイベントということになります。昨年の合宿とは違い、今度は彼らが、成人している先輩達と今年中3になる後輩達をいかに楽しませられるかというのがテーマです。彼らにとってこれが新風館の卒業試験ですね。悔いのないように、また、後輩達に自らが積んで来た貴重な体験を伝えてやって欲しいと心から思っています。

最後に、詳しい内容もお知らせしていないのにお子様を合宿に参加させて頂いたお父様お母様に心より御礼申し上げます。