新風館通信
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祝 京大 現役合格!
小学校4年生から当塾に通ってくれた塾生が、
京都大学の理学部にめでたく現役合格いたしました!

在籍9年。当人が言っておりましたが、なんと彼は、
今までの人生の半分を我が新風館で過ごしたことになるんですね。

私にとっては本当にあっと言う間だったのですが、
若者にとってはとても長い時間だったと思いますし、
改めて振り返ってみると色々なことがありました。

実は、彼のいた学年は歴代の新風館塾生の中で最も中途退塾者が多かった世代です。
彼らは、小・中学校をまさに「ゆとり教育どっぷり」で過ごした世代であり、
地域的なものなのかもしれませんが、学力の低下がとりわけ著しい世代でありました。
何より、精神的な打たれ弱さと我が身可愛さが前面に出て来た世代でした。

我々の指導の在り方を根本から受け付けない体質の子供が多く、正直言って、
弊著にも記した「新風館創設の理念」から最も縁遠い世代だったのです。
ちょっと痛い所を突くような指摘をすると、たちまち逃げ出してしまう。
最初は、一体どうなっているのだろうと思ったものです。

このブログでも度々触れているように、勉強であれ、スポーツであれ、
成長するためには自分の欠点と向き合い、改善しなくてはなりません。
我々からすれば、その為の当然の指摘なのですが、
彼らにしてみれば(その親御さんも含め)そこに触れらたくなかったようです。

おかげで、当時辞めて行った子供達やその親御さん達からは
うちの塾が散々に言われていたようで、
その頃に、我々を信頼して我が子を預けて下さっている複数の方から、
「新風館のことをよく知りもせずに、悪く言われるのが我慢ならない」
という訴えがあったのを思い出します。

その度、我々からは、不動の信頼を頂いていることへの感謝をお伝えするとともに、
「どちらが正しいのかは時間が経てば必ず分かることですし、
 我々自身は悪く言われることに慣れていますから、どうかお気になさらないで下さい」
とおなだめしたのをよく覚えています。

そのうちのお一人が、この度京都大学に現役で合格した塾生のお母様です。
この場をお借りして御礼申し上げたいと思います。

 その節はご心配をおかけして申し訳ございませんでした。
 ご信頼頂いたおかげで、こうしてご子息を無事送り出すことができました。
 長年ご愛顧を賜りまして真に有難うございます

そして誰よりも、我々を100%信頼してくれ、万難を排してうちに通い続けてくれた
彼自身に、心から感謝しています。

彼が中1の時の高台中は随分と荒んでいて、先輩によるリンチ・カツアゲが横行していました。
悪影響を受けた彼の学年の子供達は、同学年どうしでも同じことをするようになりました。
先輩からカツアゲにあった被害者が、同学年の更に弱い者からカツアゲをするという具合です。
当時の塾生の中には、被害者もいれば、被害者でもあり加害者でもある者もいて、
精神的にまともに勉強できるような状態ではなかったのです。

そこで、暴力に屈しない強さを身につけてもらおうと、
その学年の塾生達にボクシングを教えることにしました。
もちろん、こちらから声をかけた子と希望者に限っての話ですが。

実は、それまで、勉強ができるようになるまで(高校部に進むまで)は
教えないということにしていました。まだ体ができていませんし、
自分をコントロールできる頭を持たないうちに力を与えるのは危険だからです。
しかし、塾生が精神的に落ち着いて勉強できない状態ではどうにもならないので、
そういうリスクを覚悟で教えることにしたのです。

彼もその中の一人でした。
もちろん、彼はリンチ・カツアゲの加害者でも被害者でもありませんでしたが、
当時の彼は、勉強はなかなかよくできるけれども、体が小さいうえに細くて、
体を動かすのが上手だとは言えない子でしたし、鼻っ柱の強い性格でしたから、
いつ先輩に目をつけられてもおかしくないところがありました。

まだ体が出来ていない中学生の間は、じっくり時間をかけて体の使い方から教えて行きました。
勉強と同じで、染み付いた癖や間違ったやり方というのはそうそう簡単には改まりませんし、
基本を身につけるためには地味な努力が欠かせません。
しかし、先に述べたように、彼の世代の塾生は、
そういう自己改善の地道な努力を拒否する子が多かったので、
とにかく積み重ねができず、勉強もボクシングも一人また一人と辞めて行きました。
彼自身は、そんな同年代の者達の惨状を尻目に、着実に学力と体力をつけて行きました。

我々が高校進学後の具体的なメニューを考え始めた頃、
高校を受験するタイミングで、彼の自宅の引越しが重なり、
他学区へ移らなくてはならなくなりました。当然うちに通い続けるのも難しくなります。
我々もそれを知った時点から、別離に備え、彼が高校へ入ってから抱えるであろう問題を
想定したメニューに切り替えて行くことを計画していました。

ところが、彼はここで大きな決断をします。
本来なら他学区へ移るはずのところを、新風館に通い続けるために、
住民票を移してまで、兵庫第3学区に留まってくれたのです。
しかも、高校進学後は部活動をせず、勉学に専念する
(その妨げにならない範囲でボクシングも続ける)という決断まで。
彼は高校進学時点で、高校生活を通過点と見なし、すでにその先を見据えていたのです。
十五歳にしてこの決断を行える勇気こそが未来を切り拓くのでしょう。

こうして、彼は長田高校に通いながら、高校の3年間、塾生であると同時にアルバイトとして、
当塾オリジナルの学習支援システム、レベルUPテストの採点と解説を手伝ってくれ、
後輩の中学生達の面倒も見てくれました。
しかも、そのアルバイト代を授業料に当てることで、
親の経済的負担を軽くしながら通塾するという親孝行ぶり。

そして、迎えた今春、京都大学一本で私立受験は一切しないという男らしい勝負をして、
見事現役で合格するという結果を出したのですから、本当に立派です。

彼は我々の考える理想教育を体現してくれた塾生であり、後輩達の良き手本です。
今高校部に残っている塾生達も、是非とも彼を見習ってもらいたいと思います。

彼は事あるごとに言っていました。

「『ゆとり世代』なんて言い方で、他の奴らと一緒にされたくない」と。

彼のような若者がいる限り、この国は安泰なのではないかと思います。

彼は教師としての我々を一つ上のレベルに引き上げてくれました。
彼を指導する過程で私自身も多くの問題点に気づきました。

君への指導を通じて得たものを今後は後輩達の指導に活かし、
我々も更なる高みを目指して頑張りますので、
君も京大合格を通過点として、立派な人間に成長して下さい。

幸せな9年間をありがとう。

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頑張れない子供達
お蔭様で、新風館は本年も、私立高校入試、公立高校推薦入試、高専入試と、
全勝しておりますが、これから国立大学入試(前期試験)の発表、
公立高校入試と、まだまだ気が抜けない日々が続きます。

このタイミングで言うのも何ですが、
最後の追い込みをかけるはずのこの時期になると、
ここ数年の子供達の変化について考え込まざるを得ません。

その変化というのは、「追い込みが出来なくなった」ということ。

自分が落ちることはないと信じ切っているのか、
この期に及んでも受験が間近であるという現実を認識できないのか、
あるいはその両方なのか、とにかく
「自分にできることはやっておこう」という姿勢が見られない子が増えました。

うちではこの時期、本番同様に時間をきちっと計って過去の入試問題を
やらせることにしているのですが、その結果、合格点を全くクリアできない
にもかかわらず、そういう状態にまったく変化が見られないのです。

これは一体どういうことなんでしょう?

そういう子のほとんどが自分で語る言葉を持たないので、
我々の問いかけに対する彼らの反応や、彼らのこれまでの言動・行動から
推測するほかないのですが、彼らに共通するのは、
「自分を変えよう」という意識がまるでないことです。

目の前にあるハードルが今の自分の力で越えられないのであれば、
「自分を高めるべく、今の自分を変える」努力するほかありません。
もちろん、自分がそれを「越えたい」と思うのなら、ですが。

我々も最初は正直、彼らにはその意志がないんじゃないかと疑いました。
しかし、「越えたい」と思わないのかと言えば、どうもそうではないらしい。
それに、本人は主観的には頑張っているつもりでいる場合さえあるのです。

けれども、社会一般の基準からすれば、それは頑張っているうちに入らないし、
しかも、努力しようとする方向がまるっきり見当違いであることが多いのです。
一番多いのは、すでにできるようになったことばかり反復練習して、
自分ができないことには一切手を出そうとしないという状態。
これ、大変な時間の無駄です。

我々が見かねてそれを指摘すると、当人は頑張っているつもりですから、
大変傷つくようで、男の子でも泣き出したりする。
で、我々がこうやりなさいと具体的な方法を指示したうえで課題も与えるのですが、
ちっとも言う通りにしないし、課題もこなそうとしないで、
頑なにそれまでのやり方を繰り返します。

当然、できるようにもならないし、結果も出るはずがない。
結局、我々は本人が自分が間違っていることに気づくまで待つ以外にありません。
そしてタイミングを見計らって「ね、そのやり方では無理でしょう?」
と問いかけをする。

すると、彼らは決まってこう言うのです。
「〇〇にこのやり方でいいと言われた」と。

〇〇は、親御さんだったり、友達だったり、学校の先生だったり様々ですが、
そういうときの彼らの意識の前面に出ているのは、
「自分が間違っていたんじゃない」「自分は悪くない」という意識なのです。
彼らは自分が被害者だと言いたいのですね。

しかし、我々はそう言わなかったし、正しいやり方もはっきりと指示しています。
なのに、自分がそれに従わなかったという事実は、彼らの念頭には浮かびません。
我々がそれを指摘すると、彼らはとても動揺します。
彼らは「おかしい」「自分は悪くないはず」と思いたいようです。

しかし、彼らが主観的にどう感じていようと、
実際には、彼ら自身がそのやり方で行くということを選択をしたはずです。
おそらく、色々な人の言うことの中から、自分にとって
耳ざわりのよい方法、最も心理的に負担の軽い方法を選んでいるのではないか
と思います。

ですから、たとえ本当に〇〇さんがそう言ったのだとしても、結局
それを選択したのは自分ですし、その結果失敗したのも自分の責任です。
しかし、彼らにはそういう認識がまるきり欠如しているのです。

恐ろしいのは、彼らの思考方式に当てはめると、
何をしても、何があっても「自分は悪くない」ということになりますし、
結果についても、一切責任を負わなくてすむことになります。
もちろん、現実はそんなに甘くはありません。

しかし、常にそうやって物事に対処していれば、
心理的には至って気楽な状態でいられることでしょう。
少なくとも本人は。

ですから、受験という関門を目前にしても、
切迫感や緊張感がまるで感じられないということが起こるのです。
そういう関門は、自分の都合とは無関係にそこにあるものですから、
それを通り抜けたければ、自分の方を変えなくてはならないものです。
それが嫌なら、あきらめるしかない。そういうものです。

スポーツで考えると分かりやすいでしょう。
ある大会に出場するのに基準タイムが設けられているなら、
それを越えられるように自分を変えるしかないわけで、
参加者は誰も、その基準を下げろと要求することはできません。
関門を抜けたければ「自分が変わる」しかないのです。

しかし、彼らが何をしても自分の責任だとは考えない精神構造になっている以上、
関門を抜けるために「自分を変えよう」という発想自体が出てきません。
本来「頑張る」というのは、そのために努力することであって、
それ以外のことにいくら時間を費しても意味がありませんから、
彼らが主観的にはどんなに頑張っているつもりであったとしても、
残念ながら、それは無駄な努力ということになってします。

我々は手を尽くして、そういう無駄な努力をさせないよう、
なんとか正しい方向で努力するよう指導しておりますが、
生まれてこの方、そういうやり方・考え方しかしたことがない子というのは、
ちょっとやそっとでは直りません。それこそ一年や二年では直らない。
正直、何年かけても直らないことさえあります。

そもそも現実に対する認識を間違えているのですから、
それを改めるということは、彼ら自身それまでの行き方を否定しなくてはなりません。
それは大変な苦痛を伴うものなのでしょう。

塾に通わせればすぐ勉強ができるようになると思っておられる方に
是非言っておきたいのは、塾へお預け頂くまでの間少なくとも十年近くに渡って、
間違った方法でやって来たものが、そう簡単に改まることはないということです。
普段のものの考え方と勉強と何の関係があるのかと思われる向きもあるでしょうが、
これくらい致命的に重要なことなんです。

この意味で、家庭教育より重要な教育などありません。
勉強そのものよりも、物事の正しい受け止め方をまず家庭で教えておかねばなりません。
次に、本人の自由意志に基づく選択の問題です。
間違っているときに自分がそれを改めるかどうかは、最終的に本人の心掛け次第です。
他人にはタッチできない、家庭教育と本人の自由意志に基づく選択という
この二つの前提のうえに、学校教育や我々の提供する教育があるのです。

こう言うと、子供を伸ばせない言い訳をしていると受け取られかねませんが、
もしこの二つをクリアして我々の提供する教育を受けて頂けるなら、
いくらでも勉強ができるようになると我々は請け負うことができるのすが、如何でしょう?





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