FC2ブログ
新風館通信
迷走する教育       道しるべでいたい



プロフィール

M.Kaze

Author:M.Kaze
新風館のブログ(ハードタイプ)
北風のブログ



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



あさひGF掲載中の教育コラム
告知し忘れていたのですが、朝日新聞購読者に月一で配布される『あさひGF(グリーンファミリー)』
という小冊子があるのですが、その7月20日号から隔月で1年間、教育コラムを連載させて頂くことになりました。

既刊分3回(7月20日号、9月20日号、11月20日号)の内容は、以下の通りです。


第1回(7月20日号)
『学び上手になるために〈その1〉』

塾に通い始めてすぐ伸びる子もいれば、何度塾を変えても一向に成績が上がらない子もいます。
この差はなぜ生まれるのでしょう?生まれつきの頭の良し悪しでしょうか?もちろん違います。
この差の原因は『学び上手』であるかどうか、これに尽きると思います。
今回は『学び上手』への第一歩となる『心構え』について述べます。

具体的には『教えを素直に受け入れること』です。
これさえできれば、どんな塾に通っても学べますし、ある程度までなら成績も向上します。
それなのに、多くの子供達が自分のやり方考え方に固執して、折角の学びの機会をふいにしています。
ノートの取り方一つにしてもなかなか自分流を手離しません。
でもそれでは、そもそも人に教えを受ける意味がありませんよね。
まずは『勇気を持ってそれまでの自分流を捨てること』です。
人はそうして初めて、教えを100%吸収できるようになります。
これが学び上手になる第一の秘訣です。

自分なりのアレンジを加えるのは、その教えが完全に身についてからの話。
それまでは「こうやった方が楽なんじゃないか」等という浅はかな考えに流されてはいけません。
なぜなら、教えを完全に身につける前に、何がベストな方法かを判断できるはずがないからです。
自分にはそれを判断する力がないからこそ教えを受けるわけですし、
また、判断する力がないからこそ学ばなくてはならないのですから。



第2回(9月20日号)
『学び上手になるために〈その2〉』

学力が向上するか否かは、頭の良し悪しでなく、『学び上手』か否かであるというのが、
長年の指導経験からたどり着いた私の結論です。
そして、誰でも『学び上手』になることはできます。

但し、そのためにはある心理的な壁を乗り越えなくてはなりません。
その壁とは、誰もが持っている「自分は正しい」と思いたい、自分を肯定したいという欲求です。
教えを受ける立場に身を置くときには、これを抑え、少なくとも学ぶ事柄に関する限り、
あくまでも教えてくれる相手の言うことが正しく、もし間違いを指摘されれば黙って受け入れる以外にない、
という前提に立たなくてはなりません。
まだ学びの途中で、それを習得していない自分には正否を判断する力がないのですから、
これは仕方のないことです。

しかし、残念なことに、些細な事でも自分の間違いを指摘されると腹を立てる人が少なくありません。
教える側は教えている事についての間違いを指摘しているだけなのですが、
「自分は間違えるはずがない」という前提に立っている『学び下手』な人は、
まるで全人格を否定されたかのように受け取ってしまうのです。

私たちは人間で、神ではないのですから、誰でも間違いを犯すものであって、学びの途中では尚更のこと。
これは決して恥ずかしいことではありません。
要は、間違えることを恐れず、そして、間違いから学べばいいのです。



第3回(11月20日号)
『学び上手になるために〈その3〉』

今回は『学び上手』になるためのコツの3つ目、『覚える』ことについてです。

詰め込み教育に対する批判に応え、覚える量を減らして自由な発想の重視を掲げたゆとり教育でしたが、
結局子供の能力向上には繋がらず、無残な結果になりました。
これは「人間が出来るのは覚えている事だけ」という単純な事実を無視したためです。
勉強に限らず、泳ぎ方や楽器の演奏等、人間が再現出来る事というのは全て
試行錯誤を経て脳に記憶された事です。
当然、覚えている事が多い人の方が出来る事も多いことになり、
覚える量を減らしたからといってその分を他の有用な事に回せるものでもありません。

覚える量を減らせば単に記憶力が低下する(結果学び下手になる)だけです。
実際、ゆとり教育の施行以降子供達はものを『覚える』ということを非常に嫌がるようになりました。
結果、小学校高学年、下手をすると中学生でも50音順を覚えていない子が珍しくなくなりました。
これでは、自由な発想も何も、考える材料さえ持てません。
自分の好きなスポーツ等を例に考えてみて下さい。
ルールやプレーの基本を覚えていないのに上手いやり方を考えることが出来ますか?

何事も上達するためにはまず『覚える』べきことがある。
学び上手になりたければ、この事をきちんと心に刻み、まずは『覚える』ことに勉めましょう。
本物の能力というのはその先にあるものですから。


次号は1月20日です。朝日新聞を御購読の方はチェックしてみて下さいね。
朝日新聞ではない方のために、後半の3回については既刊後に
またこのブログでもアップしようと思っています。