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語彙(ボキャブラリー)について
 「最近の子供は語彙が少ない」という実感をお持ちの方は多いと思いますが、語彙がどれほど知能の発達、精神面の成長に影響を与えるのかをご存知の方は少ないのではないかと思います。知っている語彙の数というのは、実は、知能の発達や精神的な成長とほぼ正比例するものなのです。つまり、語彙が多い人はふつう知能や精神年齢が高く、少ない人は知能が低く幼稚であるということなのです。
 よく考えてみれば当たり前のことで、赤ん坊~幼児期は語彙が少なく、知能と精神年齢は低い。それが成長するにしたがって、知っている言葉が増え、知能と精神年齢が向上していくものです。それで、赤ん坊や幼児で発話が送れたり、言葉を覚えるのが遅かったりすると、親は心配するのでしょう。ところが、小学校の高学年を迎える頃になると、不思議なことに、親も教師も子供の語彙の増加についてほとんど注意を払わなくなるようなのです。我々の経験からすると、この頃がもっとも語彙の増加量に個人差が出てくる頃なのにです。学力の開きが大きくなるのもこの時期です。もちろん、家庭その他の言語環境によって、それまでに覚えている語彙の数と種類によって差がつく場合が多いのですが、その時期に子供の語彙に注意を払わなくなってしまっているために、そこから極端に伸び率が低い子供がいるのに気づかず、その時点なら解決が容易であったかもしれないのに、問題を先送りした状態で、中学に入学する。子供はこの時期になると、一般に反抗期を迎えるため、抱えている問題が非常に解決しにくくなる。そうすると、そういう子供はほとんどが小学校4・5年生レベルの語彙しか持たないまま、中学を卒業してしまうことになります。
 そういう子供の多くは、一つの文(センテンス)の中に主語と述語が2回以上出てくる文を話せないし、理解できない場合がほとんどです。おそらく、語彙が少なすぎて、言葉の組み合わせ方も手持ちが少ないからでしょう。この状態では、高校の学習内容はもちろん、中学3年生で学ぶ内容を理解するのは不可能です。ところが、幸か不幸か、現在のこの国の学校制度では、ほぼ100%の子供が高校に入学できてしまいます。その子達にとって学校の授業がおもしろいはずがないでしょう。
 子供たちの学力の低下が叫ばれるようになって久しいですが、私は今上述のような非常に語彙の乏しい子供たちが急増していることも、その一因だと考えています。
 語彙が少ないというのは悲劇です。私たちは多くのことを言葉によって理解します。たとえば、地球の自転・公転という言葉を知らない人が、地球の自転と公転を理解しているでしょうか?今、地球が回っていることさえ知らない中学生が今急増していることをご存知でしょうか?彼らが、どんな世界に住み、そこからどんなものを、どんな見方で見ているのかを想像してみて下さい。言葉はその人の内なる世界の広さを表します。彼らは、あまりにも矮小な、あまりにも卑小な世界に住んでいます。彼らにきちんとした言葉を使い、教え、それによって、この広大なる世界へと導いてやることこそ、教師だけでなく、全ての大人の、先に生まれた者としての責任だと私は思うのですが。


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