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できる子できない子2
さて、「できる子、できない子」の第2回です。前回は英語の返事を例にとって、
できる子とできない子との差について書きましたが、今回はどうやっても私達が求める
頭の使い方をしようとしない子についてです。と言っても、色々な子供がいますので、
今回はそういう子が抱える典型的な問題というか、パターンについて書こうと思います。

 まず第一に記憶力の問題です。そういう子は、前回の授業内容について、何にも、本当
に全く、覚えていないということがあります。消しゴムできれいに消してしまったように、
です。どうしてそんなことが・・・と我々も経験を積む前は驚いたものです。今となっては
珍しくなくなりつつあり、憂えるべき現実なのですが、今の子供達は何かを記憶しておく
という経験がほとんど、あるいは全く、ないのです。一つには、丸暗記教育に対して批判
が集中し、それによって誕生したゆとり教育がもたらした弊害もあるのでしょうが、我々
の目にはそれだけでなく、現代の社会・家庭教育の在り方にも問題が潜んでいるように
思えます。便利なツールが増えたこともあって、記憶力という人間の本質的な能力が軽視
される傾向があるように思うからです。

 そういう環境で育った彼らは、携帯電話を初めとする通信ツールの使用には長けていま
すが、その実、その有益な利用法と言えば、友達同士で忘れてしまった宿題の範囲の確認
をし合うことであったりするわけです。自分できちんと記憶していれば手間もコストも不
要なのは言うまでもありません。それが原因の全てだとは思いませんが、友達との約束も
覚えていられない子供が増えているのには驚くばかりです。では、メモをすればいいよう
なものですが、新風館に通い始めた段階でメモする習慣がある子供というのは見たことが
ありません。携帯にだってその機能はあるのにです。おそらく、「多分誰かが覚えていて
くれる」「後で誰かに聞けばいい」という意識は非常に強い、と言うかむしろ、当然の事
という感覚になっているように思います。

 結果、何が起こるのかと言えば、「この場しかない」「今しかない」という感覚、つま
り良い意味での緊張感の欠如、そして、濃密な時間を過ごせない人が増えるという現象で
す。これは、恋愛するにしても大きなマイナスだと思うのは、私だけでしょうか。少なく
とも、他人との間に信頼関係を築くことは非常に難しいでしょう。実際、今の子供達の人
間関係を観察していると、携帯などの通信ツールで頻繁に連絡を取り合っているにも関わ
らず、相手のことを驚くほど知らなかったり、実は無関心であったりします。

 思うに、彼らにとっての友達は、自分自身のことを確認するために必要なんじゃないで
しょうか。自分で自分のしたこと言ったことを自分では覚えていられない、だとすれば、
自分が何者なのか、どう思っているのかさえ、常に誰かに確認していてもらわなければき
っと精神の安定が保てないでしょう。

 と、あえて極論めいた書き方をしましたが、多くの子はこれと程度の差でしかないように
思います。そして、いわゆる「できない子」というのは、本当に何も覚えていられず、全て
の事に対してその場しのぎの対応をするしか術を持たず、水が指の間から零れ落ちてゆく
ように時間だけがただただ過ぎてゆく、そういう感覚の中で生きています。そういう子供
は「今自分がいる場」という現実と向き合わせるだけで、大変な労力を必要とします。
初めは「人の話を聞く」ということの本当の意味さえ分からない状態なのですから。


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