FC2ブログ
新風館通信
迷走する教育       道しるべでいたい



プロフィール

M.Kaze

Author:M.Kaze
新風館のブログ(ハードタイプ)
北風のブログ



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



できる子できない子9
いよいよ高校入試が目前に迫って参りました。我々もなかなか寝付けない日々が続きますが、
受験生諸君は風邪など体調管理にはくれぐれも気をつけてほしいものです。ところが、
今年は他学年ではなく、受験生が一番風邪で休んでるんです。困ったことに。

体調管理に限らず、その他の点でも毎年「受験生らしさ」というか「受験の緊張感」と
いうものが子供達からなくなって行きつつあります。この時期にやっておくべきことを
しっかりやれたかどうかがその後の人生を大きく左右するのですが。

我々のように高校進学後も続けて見ていると、義務教育修了までに、どのくらいのレベルに
到達しているかで、その先がほぼ決定してしまっているということが嫌でも分かるようになります。

そのシビアさたるや、一般の認識を遥かに超えたものです。
高校進学後に「必死で頑張ればどうにか」という淡い期待は決して通用しません。
残念ながら、こうした期待はことごとく裏切られることになります。
これは我々が高校進学後に続けて指導を行ったとしても、まず覆せません。
義務教育期間にクリアできなかった課題は、高校進学後、そのくらい強固な壁になって立ちはだかるのです。

では、そのクリアできなかった課題とは何か。知能面と精神面の両面から説明したいと思います。
まず今回は知能面についてです。

テーマは「学習した内容を時間が経っても風化しない堅固なものにできているか」

一般に「すべては時間の経過とともに忘れてしまうもの」と考えがちです。これは一面において真理では
あります。しかし一方で、決して忘れないことというのもたくさんあるはずです。
たとえば、母国語、九九や計算方法、歩き方、走り方、自転車の乗り方、車の運転、泳ぎ方、そして、
職業的な技能や知識。
いずれも、よほどのことがない限り自分の中からは決して失われないものになっているはずです。

本来、自分が「できること」と言って良いのは、このように時間の経過に耐え得るものだけなのです。
自分が自信を持って「できる」と言えることというのは、全て自分の中でそういう状態になっているはずです。
これが「習得」したということでしょう。

義務教育の内容については、それが「義務」教育である限り、学習する内容は全て「習得」することが
期待されているわけです。もちろん、現実的には全ての人がそうなるのは難しいでしょう。
それで、いわゆる「ゆとり教育」ができたわけです。

「ゆとり教育」というのは、簡単に言えば「できる人ができればいい。できない人がいてもいい」
という考え方に基づいています。

ところが、結局それでは現代産業資本主義社会に必要な知識を備えた人材が確保できないことが
明らかになったため、今では国を挙げてもとに戻そうと必死です。
義務教育の内容というのはそれくらい致命的に重要なものです。

それでも現実的には全ての人が「習得」できるとは思えません。こんなことを言うと、
以前「義務教育の内容に才能はいらない」と書いたのに矛盾していると思われるかもしれませんが
決してそうではありません。
全ての人が全ての教科を「習得」するというのは難しいと言う意味です。
人間誰しも得手・不得手はありますから。

ですから、せめて主要5教科のうち、自分の得意な教科くらいは
「時間の経過によっても風化しない状態」=「習得」を目指さなくてはいけません。
なぜか。
1教科だけでも習得していれば、それを基準にして他教科についても自分のレベルが正確に把握でき、
後にもし必要となれば「習得」を目指せるからです。

ところが、多くの人(子供も大人も)がこの「習得」の意味をきちんと理解していない。
たとえば、テストにせよ、成績にせよ、あくまで「その時点における指標に過ぎない」
ものなのですが、それを「習得」したと誤解している人が多いからです。

実際はちっとも「習得」できていなくても、目先のテストの点や成績だけを上げる方法はあります。
しかし、それはいつか破綻します。「中学(小学)生のときは成績がよかったのに…」という子は、
実はほとんど何も習得できていなかったという可能性が高いです。

目指すべきは「習得」であって、ほんとうは「成績」「テストの点」ではないんです。
それらは本来「習得」の結果ついて来るものと考えるべきでしょう。

この「習得」という観点からすると、性急に結果を求めるのは考えものです。
というのも、義務教育の内容を「習得」したかどうかは、実は、高校内容を学習する時点にならないと
分からないからです。(当然、中学内容を学習する時点にならないと小学内容の習得度は分かりません)。

もちろん、それでは困るので、習得度を測る尺度として我々が作成したのが「レベルUPテスト」です。
教科の性質上、英・数のみですが、学校のテストの点や成績に左右されない本当の習得度を表しています。
それでも、最終的な判断は、高校入試修了時点まで待ってレベルが幾つまで上がっているかを見てから
下さなくてはなりませんが。

ちなみに、高校範囲を習得するために必要なレベルは最低で80です。
よって、新風館ではそのレベルに達していない生徒は、高校ではお引き受けしていないのです。

では、「習得」しないまま高校に上がるとどうなるか。
新しいことが頭に入る速度よりも、忘れていく速度の方が速くなるのです。
土台がないところに新しいものは乗りません。
しかも、年齢的なものから中学生のときまでに比べると、頭も硬くなります。
そうなると我々でももうお手上げなんです。

みんなもっと真剣に自分のレベルを気にしてもらわないと。


この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://shinpukantsushin.blog84.fc2.com/tb.php/62-c5d4ccfe
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)