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できる子できない子10
今回のできる子できない子は、性格と学力の相関関係について考えてみたいと思います。

その前に誤解のないようにお断りしておきたいことが。
まず人の能力や魅力には無限と言っていいほど様々な要素があり、学力なんてものは、そのうちの一つに過ぎない
ということ。ですから、たとえば性格的に学力が向上しにくいからと言って、その人に人間的な魅力がないという
ことではありません。また逆に、性格的に学力が向上しにくいからと言って、学ばなくてもよいというわけでもあ
りません。

次にお断りしておきたいのは、学力という言葉の意味です。
学力というのは文字通り「学ぶ力」のことですが、決してテストで正解を書く力と同義ではありません。もちろん
本物の学力があれば、テストで正解を書くことはたやすいのですが、しかし、テストで正解を書けるからと言って
必ずしも学力があるとは言えません。

たとえば、定期テストで点が取れればよいと割り切ってしまえば、生徒が何も理解していなくても正解を書かせる
方法はあります(中学範囲までの話ですが)。消費者である生徒や親御さんの多くも実は学力が本物かどうかなんて
ことよりも、テストで正解が書ける力だけを求めていたりします。楽して正解が書ければそれに越したことはない
と。でも、我々はその状態を学力があるとは考えていませんし、そのやり方は良くないと考えています。

なぜか。そのやり方には大変な落とし穴があるからです。一言で言えば、「先がない」のです。
高等教育になると、理解していなければ説明すらできないことが目白押しです。本当に頭が良くなければできませ
ん。なのに、中学までの義務教育期間でそういうやり方をしてしまうと、頭は一切良くなっていないまま高校に上
がることになります。

もう一つ。この国の教育システムは、出口審査(卒業試験)ではなく入口審査(入学試験)ですから、入ってしまえば
出ることはたやすい。ということは、高校範囲を理解していなくても卒業はできてしまう。つまり、高校を卒業し
たからと言って、高校範囲のことを理解したことにはなりません。高校範囲のことを理解しているという証明は、
大学入試に通ることによって初めてなされることになります。

ここまでの話を踏まえて次のことをよーく考えてみて下さい。どうして多くの塾は中学生までしか教えないのでし
ょうか?

手段を選ばずに放り込めばよいからですね。後は野と慣れ山となれ・・・とまでは言いませんが、少なくとも成績や
テストの点が上がっていても、学力そのものが上がっていない人というのはたくさんいます(実際そういう人の方
が多いでしょう)。そういう人は、高校に入った時点で、もう先がないことが決まってしまっているのです。

我々が原則として高校生からの入塾をお断りしている理由もここにあります。今でもちょくちょくお問い合わせを
頂くのですが、その際に多くの方がおっしゃるのは「中学まではできたのに」ということです。でも我々からすれ
ば、つまるところそれは学力が本物ではなかったということであり、中学範囲をまともに理解していないというこ
となのです。

その状態から大学入試に間に合わせるということになると、中学範囲からやり直さなくてはならないわけで、時間
的にほとんど不可能です。そこで「お受けしてもいいですが、浪人は覚悟して下さい」と申し上げると、例外なく
来られない。

もちろん絶対に不可能かと言われれば、それは分かりません。しかし、これまでの経験上、そういうやり方に慣れ
切った子は、そのやり方が間違っていたという事実を認め、それを捨てることができません。これはもう本当に例
外なくそうです。教えやすさという点ではむしろ全く何も知らない方がやりやすいくらいです(もちろんその場合
も絶対的に時間が足りませんが)。

こう考えると、中学までにどのように学習して来たかというこは致命的に重要で、もうやり直しが効かない(少な
くともタイムリミットがある場合には)。きっと高校生にもなると、自意識も高くなり、中学生までなら持ってい
た素直さや柔軟性が失われるからだと思います。

ある音楽家は生徒を取るときに、以前別の先生についていた生徒からは授業料を上乗せしてもらうという話ですが
、我々からすればそれもうなずける話です。へんな癖がついてしまっている場合は白紙から始めるよりずっと難し
いからです。

やり直しは効かない。悲しいかなこれが現実です。人生を考えてみれば当たり前のことではありますが。

でももしこの難しい状態を打開できるとすればどんな人でしょう?
これを考えれば学びに向いている性格が自ずと明らかになります。

先ほど「高校生にもなると、自意識が高くなり、素直さと柔軟性が失われる」と書きましたが、これを逆から考え
れば学びに向いている性格が分かります。まず自意識が高くないこと、言い換えれば、謙虚であることです。そし
て、それに加え素直さと柔軟性を持っていることでしょう。

人間は年を取ると、この3つを失っていくということに異論を唱える人は少ないでしょう。だからおしなべて年を
取ると学習能力が下がる。ということは逆に、この3つを持っていれば、いくつになっても学習能力は下がらない
ということでもあります。同時に、若くてもこの3つが欠けている人は学習能力が低いということになります。

我々も人にものを教える立場の人間として、この3つは常に心かげなければと思っています。

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